| 毎週発行されているパートナーNewsより選り抜きの記事をご紹介! |
|
第十九回 『セキュリティポリシー:システム運用』
|
● 外部委託とアウトソーシング(その1)
|
■ セキュリティポリシー:システム運用
● 外部委託とアウトソーシング(その1)
企業の外部委託への期待は、単なるコスト削減策に留まらず、勝ち残りを賭けた競争優位性の獲得や、スピード経営を実現する手段へと進化しています。外部委託によって企業にもたらす効果は、経営的視点から新概念、未来像等さまざまに語られますが、一般的に以下のようなメリットがあるとされています。
・受託側のスケールメリットを利用したコスト削減
・専門スキル不足の解消
・コアコンピタンス業務へのパワーシフト
・環境変化への迅速な対応
・新規ビジネスの効率的な展開
・コスト算出の明確化
・トレンド技術の導入期間の短縮
しかし、外部に委託する事によりリスクを伴う場合もありえます。リスクの検討主体においては、作業コスト/作業の質的には外部に委託したいが、委託作業で取り扱う情報の価値と緊急時の対応を本当に外部に委託しても良いのか、という点であると考えます。
外部委託する場合の考慮点を以下に示します。
・委託対象のイニシィアティブを確保出来るか
・委託対象技術の空洞化(社内に技術が蓄積されない)に耐えられるか
・委託対象作業感覚の鮮度維持が出来るか
・委託対象の障害対応を外部に依存しても良いのか
・サービス提供内容を適切に評価することが出来るか
・委託費用の妥当性を検証することが出来るか
・秘守性のあるデータを外部に出しても良いのか
いずれにしても、外部委託対象とするか、自営とするかの見極めは、上記メリット/デメリット(考慮点)を勘案してバランスを取る事が肝要です。
● 外部委託の定義とアウトソーシング
外部委託の新概念としてアウトソーシングが注目されていますが、ここでは社外に作業を依頼すること全般を外部委託と定義し、外部委託の一部形態として、アウトソーシングを位置付けます。
外部委託は社外に依頼出来る全てのものを対象とし、アウトソーシングとは企業内の特定業務を計画から実施まですべてを一括して外部の専門業者に委託することです。
但し、ここではアウトソーシングは、システム運用のアウトソーシングに限定して考察します。
外部委託の代表的な依頼作業としてシステム開発がありますが、システム開発では、システムライフサイクルのフェーズ(工程)毎に、外部委託対象になるものと、そうでないものがあると考えられます。
アウトソーシングは、サーバ運用管理のアウトソーシングとサーバ機器管理を含めたアウトソーシング、大きく2つに分けられます。
広義のアウトソースとは別に、ここではサーバ運用管理のアウトソーシングに限定し基準例を記します。
● 外部委託対象の策定と重み付け
外部委託を考えるとき、ビジネスプロセスの中で社内から切り離せるのは、どの部分なのかを見つけ出す必要があります。
外部委託しやすいのは、業務から単純に切り離しやすい範囲となりますが、何が切り離しやすいかは分析を行なう必要があります。一般的に、業務の中で共通性が高く、共有性も高い要素については集約して切り離したほうが合理的な場合が多いと考えられます。
・ 外部委託対象の策定
業務の特性により一概には言えませんが、全て業務に共通して考慮すべき部分としては、インフラの運用管理やヘルプデスク、オペレーションといった、管理、維持を行なう部分の作業が対象になると考えられます。
【外部委託対象検討基準】
(1) 作業担当者が抱える管理作業からの検討
(2) 作業管理項目からの検討
(3) 作業管理対象からの検討
(4) 作業管理プロセスからの検討
・ 外部委託対象の重み付け
外部委託対象に管理レベルを設定し、価値観と有効性を明確にする必要があります。
● アウトソーシング基準
情報システム部門の業務については、開発やデータ入力業務などを別にすると、売上げが増加する毎に、また業務追加/変更がある度にシステムが拡張され、システムコストや運用管理コストが上がることはありますが、変化に従ってシステム自体を速やかに縮小することはなかなかできないというのが実態ではないでしょうか。
アウトソーシングは人件固定費を変動費に転換するという側面をもっています。売上げの増加等に応じて増加する業務コストを固定費とするのを防ぎ、変動費、すなわち、いつでも増加させることができ、同時にいつでも削減可能な費用とすることが可能です。
現実においては、売上変動・従業員変動によって、サービス(コスト)を直接的に減らすのは困難です。
ここでは、サーバ運用管理アウトソーシングを実現する上で、決めなくてはならない作業の洗い出しと手順化によるアウトソーシング導入基準を規定します。
● アウトソース化の判断基準
アウトソース化を行うにあたり、判断基準に対する、期待される効果と考慮点について以下に記します。
| 判断基準 | 期待される効果と考慮点 |
| 費用 | TCOを考えた費用の低減 |
| 合理化/省力化 | 外部でも出来る作業の外注化による内部作業の合理化 |
| 情報の重要性/隠匿性 | 外部に漏れた場合の影響度 |
| 技術情報の社内への蓄積 | 外部委託業者に牛耳られないか |
|
|
|
|